第一印象の身なりが良いと、人格まで良く見えてくる
- 2019.09.10
アメリカの心理学者エドワード・ソーンダイクが1920年に発表 した論文で有名になった心理学用語に「ハロー効果」があります。
「後光効果」などとも呼ばれます。
これは、身なりが立派な人は仕事ができる、有名大学卒業者は新人であっても一目置かれるといったように、はじめの印象によって、その人が高く評価されるというものです。
ハロー効果をビジネスの場で応用する、たとえばプレゼンテーション、交渉、接客をする際には何か後光効果につながるものと企画をつなげると相手に好印象を与えることができます。
「このデザインがお薦めです」とするよりも、
「このデザインは大手企業のカタログ制作も手がけているデザイナーが担当していますのでお薦めです」というように、「プラスの効果をもつもの」とプレゼンする内容を結びつけると印象が変わります。
商品POPを書くとき、
「お買い得! 5本指ソックス」よりも、
「○○新聞『中高年の健康増進特集記事』で紹介! 5本指ソックス」と書いたほうが後光効果が働きます。
名刺やサイトのプロフィールも
「株式会社○○ 担当:佐藤」よりも、
「株式会社○○ 担当:社団法人スマイル協会認定マイスター・佐藤」 のほうが後光が射します。
映画やテレビドラマで「○○芸術祭参加作品」と銘打って物語が始まるときがありますが、あれも参加したけれど入賞はしていないということです。
上映されるだけで名誉な映画祭も勿論ありますが。
つまり、コンテストや大会、競技に「参加したという実績」だけであっても、それは後光になります。
資格、経歴、肩書き、受賞歴、入賞歴、マスコミ取材実績、公的機関の認証、商標登録、メダル、トロフィー、賞状、著名人との写真、統計データ、調査データ、医療データ、研究機関や調査機関のデータ、推薦等はすべて「後光」になり得ます。
以上、ハロー効果のうちポジティブな印象の醸成方法について 紹介しましたが、身なりがだらしないなどの第一印象によりネガティブイメージが植えつけられることもあります。
書いていて悲しくなりますが身なりや肩書、実績によって人のイメージは驚くほど左右されます。
例えそれが嘘であっても。