相手の言動に同調すると距離感が縮まる
- 2019.10.03
私は今でこそ自身を持ってプレゼンしたりしていますが、20代の頃は会話でさえ苦手でした。
仕事でお客様のところに行ってもお客様と会話が続かず、間がもてずにとても苦労しました。
その頃と比べて今は会話をはじめとするコミュニケーションに自信がもてるようになりました。
それには秘訣があります。
「目・口・身体」を意識した会話術です。
まず、目です。
以前は相手の目を見ながら話をするのが苦手でした。
相手の目を見て話していると、相手もこちらを見返したりするので緊張します。
そうしたときに私は数を数えます。
何の数かというと、相手のまばたきの回数です。
すると不思議なことに、相手の目を見ていてもあまり緊張しなくなりました。
もちろん相手の話は聞いていますが、それと同時 に相手のまばたきの回数を数えています。
こうすることで、落ち着きます。
あまりまばたきをしない人の場合には相手のまつげや眉毛の本数を数えます。
こうすると自然と身体が前のめりになり、相手には真剣に聞いている様子が伝わり、会話が弾みます。
次に、口です。
会話では相づちがとても大事ですが、それとともに意識的に相手の言ったことをオウム返しのように繰り返して 同調するようにします。
たとえば、相手が「昨日、映画を見に行ったんです」と言えば、「そうですか、映画を見に行かれたのですか」と同調することで、相手は親近感を覚えてくれます。
これは「バックトラッキング」というコミュニケーションの基本スキルのひとつです。
そして、身体です。
身体も相手に同調するようにすると双方の離感が縮まります。
たとえば、向かい側に座っている相手が右手を上げて「これくらいの高さがあります」と言ったら、聞き手は「そんなに大きいのですか?」と言いながら左手を同じ高さに上げます。
相手が窓の外を指差して「ちょうどあの辺りです」と言ったら、聞き手も同じ方向を指差しながら「あの辺ですね」と言います。
要するに、会話相手の言動に目も口も身体も反応し、しっかり聞いているのだという態度で臨むということです。
いかがでしょうか。
シンプルなことですが、人は自分の話をよく聞いてくれる人に好意を抱くものです。