お客様を意図する方向に促す方法
- 2019.12.02
「これからみなさんのビジネスに役立つ情報をお伝えしますので、明日からすぐに活用してみてください」。
この話し方は「前提」と呼ばれるテクニックを使っています。
このように伝えると聞き手は「活用する」という言葉に意識が向きますが、無意識には「これから聞く話はビジネスに役立つ」ということが前提になっている話し方なのです。
例えば、「少し難しいかもしれませんが、今はわからなくても大丈夫です」
これは「今はわからなくても、後でわかる」ことを前提にした話し方です。
「今日お話したことをお仕事ですぐに活用してその効果を実感 してください」
これも聞き手は「実感する」という言葉に意識が向きますが、「今日、聞いたことは仕事で効果がある」ことを聞き手の無意識に届けています。
営業担当者が「納期はいつ頃をお考えですか?」と訊くのも「商品を納品する」ことを前提にしたセールストークです。
研修講師が参加者に「自分がとても成長していることに気がついていますか?」と問いかけるのも研修を通して「成長している」ことが前提になっています。
プレゼンターが「このサービスがどれほどのコスト削減効果があるか気になっていると思いますが…」と説明をするのも「コスト削減効果がある」ことが前提になっています。
通販番組で「オペレーターにつながらない場合は、恐れ入りますが何度かおかけ直しください」とアナウンスされるのも「電話をかける」ことが前提になっています。
いかがでしょうか。
「前提」のテクニックを使った話し方は相手に抵抗感を抱かせることなく、こちらが伝えたいメッセージを届けられます。
ぜひ使ってみてください。