未知の惑星「プラネット・ナイン」
- 2020.01.17
地球が属する太陽系には、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星に次ぐ第9の惑星「プラネット・ナイン」が存在していると考えられています。
この惑星の存在自体はさまざまな観測データなどから90%以上の確率で間違いないと考えられていますが、研究者によると実際に人類がその姿を直接観測するまでには10年とも1000年以上待たなければならないとも言われています。
この仮説上の天体は、質量が地球の10倍程度,直径は地球の2〜4倍程度と予測されており、楕円軌道で太陽を10,000〜20,000年かけて公転していると考えられています。
天王星の摂動から海王星が発見されたように、「プラネット・ナイン」の存在が予想されているのはKBOと呼ばれる太陽系軌道の外側を公転する多くの小惑星の動きが不自然だったことに端を発します。
とりわけ遠くにある複数の小惑星の軌道の楕円形が、ばらばらの方向を向いていてもいいはずなのに、なぜかほぼ同じ方向を向いていたことが「プラネット・ナイン」の存在を浮かび上がらせました。
全ては間接証拠による仮説ですが、海王星や冥王星、その先の小惑星も仮説から発見された経緯があるので、専門家だけでなく私のような普通の人にも知れ渡ることとなりました。
お隣のアンドロメダ銀河でさえ観測できるのに地球と同じ太陽系に属するであろう惑星がなぜ観測できないのか疑問に思いますよね。
これには幾つかの理由が考えられています。
1.他の惑星に遮られて見えない
太陽を1~2万年かけて公転するので現在は観測できない、という理由です。
2.余りに太陽から遠いのでほとんど光を反射していない
「プラネット・ナイン」を氷の星と考える研究者によると「プラネット・ナイン」の明るさは海王星の16万分の1程度と考えられるので観測できない、という理由です。
3.ブラックホール説
1と2の仮説は地球の2~4倍の直径と予測される大きさから有り得ないと考えた研究者の説です。
宇宙初期に誕生した原始ブラックホールは、理論上10万分の1グラムでも形成可能だと考えられており、地球の10倍の質量を持つ「プラネット・ナイン」がブラックホールだとするとボーリングの球ほどの光を発しない天体だといいます。
その為、観測は極めて難しいという理由です。
どれも仮説の上に仮説を重ねたものですので信憑性はいまいちですが、ボーリング球サイズのブラックホールなら夢がありますよね。
世界中の天体観測所が力を合わせればブラックホールですら撮影できるのですから、そう遠くない未来、観測により存在の有無が明らかになると期待してしまいます。
ブラックホール説について、さらに深く掘り下げた動画がありますので時間がある時にでもぜひ。