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翻訳の難しさを表す逸話

2020.04.09

翻訳の難しさを表す逸話

「物語のすべてのパターンを書き尽くした」とまでいわれることのあるイギリスの劇作家シェイクスピア。

彼の作品は韻を踏むことを多用したものが多く、ある研究家によれば、1つの作品に平均72個の韻を踏む表現が含まれているのだそうです。

そんなシェイクスピアの数あるセリフの中でも、最も有名なのが『ハムレット』で主人公が言うこのセリフでしょう。

【To be or not to be, that is the question.】
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」

有名なセリフですがこの訳に辿り着くまでには、長い道のりがありました。

このセリフの最初の日本語訳は1874年(明治7年)。
日本初の漫画雑誌と言われる「ザ・ジャパン・パンチ」の発行者であるチャールズ・ワーグマンの訳は次の通り。

「アリマス、アリマセン、アレハナンデスカ」

これで意味が通じたのか疑問ですが、何しろ訳したのが明治初期の外国人ですから仕方ないかも知れません。

1933年(昭和8年)、「小説真髄」で有名な坪内逍遥の訳はこちら。

「世に在る、世に在らぬ、それが疑問ぢゃ」

だいぶ現代の訳に近づいてきましたが、まだ不明瞭です。

そもそもなぜこのセリフの訳は難しいのでしょうか。

それは「be動詞」のせいなのだとか。
「be動詞」が余りにも意味が広いために、日本語では訳し切ることが難しいのだそうです。

ちなみに、『ハムレット』には明治時代から現代まで約40もの翻訳があるそうですが「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」と訳したのは2003年に東大教授河合祥一郎さんが野村萬齋さん主演の舞台のために書かれた翻訳が最初という説が濃厚ですが、詳しいことは分かっていませんし、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」との訳は誤っていると考える人も多いようです。

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