伊達政宗と茶碗の逸話
- 2022.09.06
「独眼竜」との異名を持つ、戦国武将の伊達政宗。
秀吉や家康からも恐れられ、若くして奥州の覇者となった彼は、もし、もう少し早く生まれていたら、天下を取っていたかもしれないほどの人物でした。
これはそんな政宗さんのエピソードです。
あるときのこと。
伊達政宗さん、家に代々伝わる茶碗でお茶を飲んでいました。
その茶碗は、高麗天目茶碗だと伝わっていますので、代々伝わっているだけでなく、とんでもなく高価な茶碗だったのです。
と、政宗さん、うっかり手を滑らせて茶碗を落としそうになります。
運よく落とさずに済んだものの、冷や汗をかきました。
見ていた家臣たちも「落とさなくてよかった」と思ったそのとき。
なんと、政宗さん、せっかく落とさずに済んだ茶碗を、突然、床にたたきつけて割ってしまったのです。
驚いた家臣たちから理由を聞かれ、 政宗さんはこう言ったそうです。
「たかが茶碗ごときに肝を冷やした自分の器の小ささが許せない。だから、そんな思いをさせた茶碗を割ってやったのだ」と言ったとか。
有名な逸話ですが、出典がよく分からないので、おそらく創作でしょう。