雷の多い年は豊作
- 2022.09.10
昔から「雷の多い年は豊作になる」といわれるようですが、これは、あながち迷信ではありません。
植物の生育には、雷が大きく関与しているからです。
植物の体も、動物と同じようにたんぱく質でつくられています。
動物と違うところは、たんぱく質を自分でつくり出しているところ。
植物がたんぱく質をつくり出すためには窒素が必要ですが、空気中の窒素をそのまま取り入れることはできません。
ほかのものと結びついて植物が取り入れやすい化合物の形にならないと駄目なのです。
雷は雲の中にたまった電気の放電現象ですが、この放電のエネルギーで、空気中の酸素と窒素が結びついて一酸化窒素になります。
このとき、酸素と水が多いと硝酸がつくり出されます。
硝酸は水に溶けて土にしみ込み、根から吸収されてたんぱく質の原料になります。
雷が多いと硝酸がたくさんできて、植物に栄養が十分補給されるというわけです。