数学で、未知数を「x」で表わす理由
- 2022.10.08
たぶん、思い出したくはない方も多いと思いますが、数学の式で、未知数に「x」が使われていたのを覚えておられますでしょうか。
あれ、どうして「x」なのでしょう。
数学の世界で、未知数を、最初に「x」で表わしたのはデカルトだといわれています。
デカルトって、「我思う故に我あり」の言葉で有名な、あの哲学者のデカルトのことです。
デカルトは数学者としても有名だったのです。
さて、そのデカルトが、なぜ、未知数に「x」を使ったかについて、面白い話があります。
このころの書物は、現代と違って一文字ずつ、活字(文字の型)をいちいち並べて印刷していました。
その活字のなかで、一番使用頻度が少なかったのが「x」。
そのため、印刷屋がデカルトに「一番多く余っている『×』を使えば、式の中にいくら使っても安心ですよ」と提案したので未知数が「x」になったというのです。
デカルトとしては別に「x」でも「y」でもよかったわけで、意外とそんな理由で決めてしまったのかもしれませんね。