哲学者アリストテレスが「誤解していたこと」
- 2022.10.10
哲学者として有名なアリストテレスは、論理学、政治学、天体学、物理学などさまざまなジャンルで才能を発揮し「万学の祖」とまで呼ばれましたが、本来は生物学者だったといわれていて、のちのリンネやダーウィンなどにも影響を与えた人でした。
数百種の生物を観察、解剖し、特に、海洋生物に詳しかったそうです。
ウニの口の部分は、彼の名をとって「アリストテレスのちょうちん」と呼ばれています。
イルカを哺乳類に分類したのも彼が最初でした。
そんな天才とも呼べるアリストテレスでしたが、脳がものを考える器官だという考えは真っ向から否定していました。
デモクリトスなど何人かの学者は、「知的活動は脳が行なう」と主張しましたが、アリストテレスによって否定されたことで、脳の研究は長らく停滞してしまったといわれています。
ちなみに、脳が「ものを考える器官」だとわかる前、脳の役割は「血液を冷やす器官」という意見が主流だったそうです。