身近な雌雄同体「ミミズ」
- 2022.11.03
庭の落ち葉をよければ、ミミズはすぐに見つかります。
昔は子どもはせっせと集め、フナ釣りやナマズ釣りのエサにしたものですが、今の子どもはキャッキャ騒いでおしまい。
川にフナやナマズがいなくなってしまったのですから、しかたありません。
このミミズが実は土を耕してくれる貴重な存在であることは、あまり知られていません。
枯葉や枯草を体の中をくぐらせて、ふんわりとした土にしてくれるのです。
昔の遺跡が土の中に埋まってしまうのは、人為的なものを除けば、ミミズが土をかけていくためだともいわれています。
それほどせっせと土を耕しているわけです。
さて、このミミズ、面白いことに雌雄同体なのです。
つまり1匹がオスであり、同時にメスでもある。
それなら1匹だけでどんどん繁殖していけるのかというと、自然界はうまくできていて、そうは問屋が卸しません。
成長したミミズには頭部に鉢巻きのようなものができますが、ここにオスとメスの生殖器官、排泄器官などがあります。
そして、2匹が並んで相互に受精し、2匹とも卵を産むというわけです。
分かります、あらゆる生命は「キモい」。