紫外線は善か悪か
- 2023.02.13
結論から言ってしまえば、紫外線が人間の体に与える影響にはいくつかありますが、それがメリットにもなりデメリットにもなります。
過剰に浴びることも、悪者として完全に避けてしまうことにもデメリットがあるのです。
紫外線が人体に及ぼす影響のうち、もっとも警戒すべきなのがDNAを傷つけるというものです。
紫外線を受けるとDNAに含まれる遺伝子がその働きを失ったり、変化してしまったりすることがあります。
これが、炎症や細胞のがん化につながってしまいます。
逆に人体に与えるメリットには、体内のビタミンDの生成を助けるという働きがあります。
ビタミンDはカルシウムの吸収に欠かせないもので、皮膚にあるプロビタミンDは紫外線の影響を受けるとビタミンDに変化します。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きをする大切な栄養素のひとつで、カルシウムが不足すると、骨の形成不全や骨粗しょう症が引き起こされてしまいます。
また、紫外線は強力な殺菌作用を持ちます。
日差しの強い日に洗濯した衣類や布団を天日干しすれば、雑菌の多くは死滅してしまいます。
医療の現場などでも、その殺菌作用は役立てられています。
紫外線は曇りの日や日陰でも降り注いでいるため、日焼けを避けつつ短時間外に出るだけで十分な効果があるといいます。