高級な将棋の駒を見分ける方法
- 2023.02.16
将棋に使う駒って、高級品になると百万円近くするものがあります。
将棋盤はそれなりに大きいので高いのはわかるのですが、あんなに小さい将棋の駒がどうしてそんなに高くなるのでしょう。
駒の材料は、カエデ、ヒイラギ、ホオ、ツバキなどですが、もっとも高級なのはツゲの木。
さらに、根っこの部分が一番美しい模様が出るので高級とされています。
木はそのままでは油と水分によってカビやすいので、まず、輪切りにして3年から5年も乾かします。
次に平たい板状にして、さらに乾燥。
ここまでして初めて、五角形に切って、将棋の文字が印刷された字母紙を貼り、文字を彫刻刀で彫るのです。
この駒に、にじみ防止の薬品を塗り、彫った文字の溝に漆で色をつけ、それをまた乾燥させ、最後に磨いてやっと完成となります。
また、漆は厚く塗るほど高級で、溝から漆がはみ出して盛り上がった「盛り上げ駒」と呼ばれるものが一番高級とされています。
どうでしょうか。
将棋の駒が高価な理由、わかっていただけましたでしょうか。
もちろん、安物の駒は、ツゲの木どころかプラスチック製。
文字も彫るのではなく、印刷で済ませます。
最後に、良い駒の見分け方。
良くできた駒は、自分の持ち駒である王将から歩までの20枚を並べると、ぴったりとキレイな円ができるといわれています。