頭を切り取られても生き続ける生き物
- 2023.02.18
「トカゲのしっぽ切り」という言葉があるように、トカゲは逃げるときに自分でしっぽを切り離すことができ、これを「自切」といいます。
切り離したしっぽのあとには、次のしっぽが生えてきて、これは「再生」といいます。
ただ、すべてのトカゲが「自切」「再生」できるわけではなく、さらに、再生したしっぽには骨がありませんので、完全再生というわけではありません。
ところが、世の中には、しっぽどころか頭のほうを切られて下半身だけになっても生き続け、そのうち頭を再生してしまうスゴイ生き物がいます。
「ゾンビだろう」ですって?、いえいえ、奴らは頭を切り離せば死にます。
というより、ゾンビの時点で死んでいます。
頭を再生するスゴイ生き物、それはナマコ。
ナマコは、呼吸器官(水肺)がお尻にあるので、頭が無くなっても、この水肺さえ残っていれば生きられるのです。
ただ、ナマコやヒトデ(ヒトデは1本の腕から全体を再生できます)などの棘皮動物には「頭」という概念がないので、正確には頭ではなく、「肛門の反対側」が正しい表現かもしれませんが…。