ラジオのAM、FMの違いを簡単に
- 2023.03.27
いまや動画配信サービスも隆盛になるなど、時代とともに多様化するメディアですが、一貫して根強い人気を誇るのがラジオでしょう。
そのラジオにAMとFMの2種類があるのは周知の事実ですが、その違いを説明できるでしょうか。
そもそもラジオは、送り手から発せられた音声が電波となって聞き手の受信機に届き、その電波を再び音声に変えることで耳に届くという仕組みになっています。
この音声を電波に重ねて飛ばすことを変調と呼びますが、この変調の違いがAMとFMの違いです。
AMは 「Amplitude Modulation (振幅変調)」という言葉の略で、音声に合わせて電波の振幅を変化させるというものです。
一方、あとから生まれたFM方式は「Frequency Modulation (周波数変調)」の略で、音声に合わせて周波数を変化させます。
AMに用いられる電波は周波数が低めの「中波」で、広範囲にわたって電波が飛びますが、ノイズの干渉を受けやすいです。
そのため、音楽放送よりはスポーツ中継、ニュース、交通情報などがメインとなりました。
それに対しFMは周波数が高めの「超短波」で、直進性が強いために受信感度の範囲が狭いものの、そのぶん音質がクリアなのが特徴です。
FMで音楽番組が多いのもこれが理由です。
ちなみに、ラジオファンにはおなじみの短波放送は、遠距離通信に適した周波数の電波を使用して、遠く離れた海外などに音声や音響を送るものです。
大気中にある電離層に反射させて音を受信するため、受信感度は気象条件に大きく左右されますが、短波ラジオでうまく周波数を合わせれば、遠く離れた海外の放送などを受信することが可能です。