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万物の根源を「火」だと思っちゃった偉人ヘラクレイトス

2023.04.25

万物の根源を「火」だと思っちゃった偉人ヘラクレイトス

古代ギリシアの哲学者たちを対立させた主な議論のひとつは、万物の根源についてでした。

タレス(前624頃~前546頃)などの哲学者は、宇宙の根源的な物質は水だとし、アナクシメネス(前585頃~前525頃)などの哲学者は空気だとしました。

一方、ヘラクレイトス(前540頃~前480頃)は、根源的な物質は火であると考えました。

古代の都市エフェソスの豊かな貴族の家に生まれたとされるヘラクレイトスは、一般市民への敵意が燃えさかる著作を記していました。

彼は火が自然界の根本にあって、万物は火から生じているとの立場をとっていました。

ヘラクレイトスの生涯についてはほとんど分かっていませんが、現存する彼の著作の断片から、彼がほかのギリシア人たちを軽蔑していたことがうかがえます。

特に、自らの住む都市エフェソスの人たちへの侮蔑は強かった(ある著作では、彼はエフェソス市民について「成人はみな首をくくったほうがよい」と記しています)。

エフェソスは現在のトルコ沿岸にあり、当時繁栄していた都市のことです。

ヘラクレイトスは、宇宙の構成についての議論を、哲学上重要なものと考えていました。

そして、世界は火でできており、ゆえに絶えず変化しているとしました。

世界は絶えず変化しているという概念は、ヘラクレイトスの哲学の根幹を成す思想です。

ヘラクレイトスは、世界は「今もこれからも永遠に生きる火であり、決められただけ燃えて、決められたときに消える」と記しています。

世界は常に変化していて、普遍のものはほとんど存在しないとしました。

この概念は、永遠の真理を定義づけようとしたほかのギリシアの哲学者たちとは対立するものでした。

彼は、変化は避けられず常にあるという立場から、人々に生活の自己管理を任せることなど不可能で、ゆえに、権力によって強制的に正しい方向に導くべきだと主張しました。

「ロバは黄金よりもわらを好む」という比喩を使い、本人のためになる行動へと尻をたたく必要があるとしました。

晩年、ヘラクレイトスは菜食主義をとり、人との交わりを避け、60歳のころに死去しました。

しかしヘラクレイトスの著作は、以後も哲学者たちに疑問を投げかけ続けました。

例えばプラトン(前427頃~前347)は、ヘラクレイトスの説のいくつかに反証を試みています。

万物の根源については、のちのギリシア人たちは、土、空気、火、水の四元素で宇宙が構成されているという結論を導きました。

この概念は、現代の化学が発展するまで何世紀にもわたり支持されていたのです。

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