麻雀は西洋でも好まれている
- 2023.05.31
中国生まれのボードゲームである麻雀(マージャン)は、すでに1907年にイギリス人によって西洋へ紹介され、アメリカでは1920年代に流行し、熱狂的な人気を博しました。
流行の絶頂期には、麻雀牌の需要が急激に高まったため、麻雀は中国で150万ドル規模の産業となり、牌の原料となる牛の骨がアメリカから上海へ運ばれてくると、すぐさま麻雀牌に加工されて大急ぎでアメリカへ送られていたそうです。
1923年には、推計で1000万から1500万のアメリカ人が日常的に麻雀を楽しんでいました。
1920年代には、多くのアメリカ人が麻雀を社交の場とし、夜に自宅で麻雀大会を開いたり、中国風のドレスで着飾ったりしていました。
麻雀は今もアメリカでは人気の高いゲームで、とりわけ、映画 『ドライビング Missデイジー』 (1989年) や 『コクーン』 (1985年) でも描かれているように、中高年の女性に好まれています。
また、 麻雀がユダヤ系の女性の遊びと見なされることもあるそうです。
麻雀がユダヤ系の社会に広まったのは、おそらく1920年代に、中国系とユダヤ系の移民コミュニティーがすぐ近くのアパートに住んでいて、一緒に麻雀をしていたことが理由ではないかと思われています。