時間が止まった中で動ける人に起こること
- 2023.07.03
最初に起こること
時間が止まったらまず、光子の運動も停止するため、光の放射や光の反射が存在しません。そのため、普通の人が時間が止まった状態で動ける場合、光の到達や視覚的な情報が得られない真っ暗闇からスタートです。
呼吸
空気分子も止まっていることになりますので呼吸のために空気を吸い込んでも空気は肺の中でも停止しているはずです。つまり、呼吸できなくなるでしょう。
物を動かすということ
例えば、空中に浮かんでいるボールはそのまま空中にあるでしょう。それならと動かそうとすると、パラドクスが起こります。
例えば、時間が1分間止まるなら1分という時間の経過が必要です。
時間が動いていなければ時間は止まっていません。
逆にその間時間が止まって、経過していなければ、時間が止まっている時間はゼロなので、時間は止まっていないことになります。
このように、「時間が止まる」ということは、「不可能」というより「概念としても言葉としても成立しない」のです。
それでも時間が止まっているのなら
最初に書いたように光も停止しています。そして、光と熱は、密接な関係があります。
つまり、時間の停止と同時に温度は絶対零度になるでしょう。
動けば暖かさを感じられますが、前述したように動くとパラドクスが生まれてしまうので、おそらく時間の停止と同時に絶対零度で死ぬ、というバッドエンドが待ち受けていることでしょう。
映画やアニメなどで時間が止まる描写があった場合、「極端に時間の経過が遅い状態」だと思うと良いでしょう。
個人的に大好きな映画「TENET」が上手いなと思ったのは時間を止めるのではなく時間の逆行と順行を使うことで矛盾を最小限に抑えているところです。
あくまでも私が頭で考えただけのものですので、ガチの科学者さんは言いたいこともあるでしょうが、どうぞご勘弁を。