諱(いみな)と字(あざな)
- 2023.07.13
諱(いみな)
諱(いみな)は、人の実際の名前を指す言葉です。通常、諱は親や祖父母から与えられ、その人の一生を通じて使用されます。諱は非公式な場面や日常生活で使用されることが一般的です。
諱(いみな)はあまり生存中は使いません。
諱(いみな)で呼ぶことは相手に敬意を払わない呼び方とされていました。
字(あざな)
一方、字(あざな)は、公的な場で使用される「名乗りの名前」としての意味合いがあります。字は通常、公的な文書や書籍、資料などで使用される名前です。字は諱の代わりに使用され、個人が公的な活動をする際に使われます。
字(あざな)で呼ぶことは相手に敬意や親しみを込めているという意味を持ちます。
諱と字の関係
諱と字の関係は、一般的には以下のようになります。・諱が与えられ、一生を通じて非公式な場面で使用されます。
・字は公的な場面で使用される名前であり、諱とは異なる名前が使われることが一般的です。
・ただし、字を持たずに諱のみを使用する場合や、字を持つが諱と字が同じ場合もあります。
例
諱(いみな):太郎(たろう)字(あざな):次郎(じろう)
この場合、太郎は個人の諱であり、非公式な場面や日常生活で使用されます。
一方、次郎は個人の字であり、公的な場で使用される名前です。
この人物は公的な活動や公的な文書において、次郎として名乗ります。
諱と字は、歴史的な背景や文化的な要素に基づいています。
かつての日本では、身分や家柄によって諱や字が制約され、公的な場での名前の使用に厳格な規則が存在しました。