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デーモンコア実験とトリニティ実験

2023.08.09

デーモンコア実験とトリニティ実験

デーモンコア実験とは、1945年にアメリカのロスアラモス国立研究所で行われた一連の核物理学実験のことです。

この実験は、原子爆弾の開発に関連して行われました。

デーモンコアは、核分裂を起こす高度に重いプルトニウム球体で構成されており、重力で圧縮されて臨界点に達することで核連鎖反応が起こるような状態になります。

しかし、この実験は非常に危険で、臨界質量を超えると核爆発が起こる可能性があるため、極度の注意が必要でした。

1945年に2つの臨界事故が発生しました。

1つ目はハリー・カーティスによるもので、もう1つはルイス・スロトキンによるものでした。

もちろん、以下に2つのデーモンコアの臨界事故について詳しく説明します。

ハリー・カーティスによる事故(1945年8月21日)

ハリー・カーティスはロスアラモス国立研究所の核物理学者であり、デーモンコアの実験を担当していました。
彼は実験を行う際、ネットリックスリー反応を用いて臨界状態を制御するという危険な手法を選択しました。 しかし、実験中に誤って調整がずれ、デーモンコアが臨界質量を超える状態になりました。
結果として、強力な中性子線とガンマ線の放射線がカーティスと近くにいた他の研究者に照射されました。
カーティスとその他の研究者は高度な被ばくを受け、その後長期間にわたって健康問題を抱えることとなりました。
カーティスはその数週間後に白血病で亡くなっています。


ルイス・スロトキンによる事故(1945年5月21日)

ルイス・スロトキンはデーモンコアの実験を行う別の核物理学者でした。
彼もまた、ネットリックスリー反応を用いた実験を行いました。
スロトキンの実験では、デーモンコアが臨界状態になることを確認する必要がありました。
彼は手でデーモンコアの2つの半球を分離するために使ったねじ回しを誤って滑らせ、デーモンコアが臨界質量を超える状態になりました。 この事故により、強力な放射線がスロトキンに照射され、重度の被ばくを受けました。
スロトキンはその数日後に放射線被害による健康問題で亡くなりました。


これらの事故はデーモンコアの扱いの危険性と核兵器の制御の難しさを浮き彫りにしました。

その後、安全な実験手法と対策が取られるようになり、核物理学の研究と核兵器の開発における安全性が向上する契機となりました。

その後、1945年にアメリカ合衆国によって行われた原子爆弾の最初の実験がトリニティ実験です。

この実験はニューメキシコ州のアラモゴードロ空軍基地(現在のホワイトサンズミサイル実験場)で行われました。

トリニティ実験は、マンハッタン計画として知られるプロジェクトの一部であり、アルベルト・アインシュタインやエンリコ・フェルミなど多くの科学者が関与していました。

目的は、新たに開発された原子爆弾の設計と爆発の試験を行い、実用的な原爆の威力を確認することでした。

1945年7月16日の早朝、トリニティ実験が行われ、世界で初めての核爆発が発生しました。

これにより、大量のエネルギーが解放され、数秒間で数キロメートルにわたって明るい火球が形成されました。

その後、爆発による圧力波や放射線が広がり、広範囲に激しい破壊をもたらしました。

トリニティ実験は原爆の実用化に向けた重要なステップであり、その後、広島と長崎に対して原爆が投下されることとなりました。

これにより第二次世界大戦は終結しましたが、核兵器の脅威とその影響に対する議論が続くことになりました。

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