ざっくりフィラデルフィア実験
- 2023.08.11
フィラデルフィア実験とは、第二次世界大戦中にアメリカ海軍が行ったとされる、艦船のステルス化実験のことです。
この実験では、駆逐艦エルドリッジにテスラコイルなどの装置を取り付けて強力な磁場を発生させることで、レーダーに映らないようにしようとしました。
しかし、その結果、エルドリッジは消失したり瞬間移動したりするという超常現象が起きたと言われています。
この実験に関する公式な記録は存在せず、実験自体の真偽も疑われています。
フィラデルフィア実験の噂は、1956年にUFO研究家のモーリス・ジェサップ博士に送られたカルロス・アレンデという人物の手紙が発端です。
アレンデは、元船員であり、エルドリッジの実験の目撃者だと主張しました。
彼は、エルドリッジが消えたり移動したりしただけでなく、艦内の乗員も恐ろしい目に遭ったと書きました。
例えば、乗員の一部が船体に溶け込んだり、発狂したり、自然発火したりしたというのです。
アレンデは、この実験はアインシュタインの統一場理論に基づいて行われたとも述べました。
しかし、アレンデの手紙には多くの矛盾や誤りがあり、信憑性に欠けるとされています。
また、エルドリッジの乗員や艦長なども実験を否定しています。
海軍も公式に実験を否定し、消磁や高周波発電試験などの通常の作業が誤解されたものだろうとしています。
さらに、エルドリッジは実験があったとされる時期にはフィラデルフィアではなくニューヨークにいたことも判明しています。
フィラデルフィア実験は、科学的根拠や証拠が乏しく、都市伝説や陰謀論の類だと考えられています。
しかし、その不可解さや衝撃性から多くの人々の興味を引きつけており、映画や小説などの作品にも取り上げられています。