高いものは良いものだと判断する人が必ず一定数いる
- 2019.07.18
例えば、ランチで3,000円というとかなり高いと感じる方が多いと思うのですが、その内容に関わらず、必ず一定数の人が安いランチよりも高い3,000円のランチを選びます。
「必ず高いメニューを用意すべし、一定割合で買う人がいる」というマーケティングの鉄則です。
そしてこれはブランド力が高い商品に限りません。
人は何かを判断する際に簡略化されたプロセスを経て結論を得やすいという習性があります。
このような簡便な判断を「ヒューリスティックス」と言いますが、どんな市場でも高い価格帯を賈う人が必ずいます。
その人の購入が全体の客単価を引き上げます。
そして、友だちと一緒に来店できるお店であれば、ひとりが高単価のメニューをオーダーすると「同調効果」が生まれて追随する人が現れます。
これもやはり客単価を引き上げます。
近年クラウドファンディングを見ていて、例外的に高価格のリターンを選択してプロジェクトを支援する人がいるだろうかと思うことが多いのですが、そのプロジェクトが終わってみると、その高額のリターンを選択している人は必ず一定数存在します。
不思議ですが、そういうものなのです。
例えば、全く同じ商品の色違いというだけで商品単価を引き上げることもよく行われています。
スニーカーなどに顕著です。
人間心理として高い価格だから質が良いと判断する人がどんな市場にも一定割合存在します。
いかがでしょうか。
通常価格の商品の他に、それ以上の価値を付加した高い価格帯の品揃えやメニュー設定を検討してみてはいかがでしょうか。