前提を提示すると、それを基準に考える
- 2019.07.29
例えば、結婚式のご祝儀は大体3万円と言われています。
この3万円が前提となり、それを基準に、関係性や周囲の人のご祝儀額によって変動していくと思います。
ご祝儀ですから、気持ちの問題で1万円でも10万円でも100万円だっていいはずです。
ですが、どうしても3万円という基準が頭を過ぎります。
人はある前提を提示されると、その前提を基準として考える、あるいはその前提を当然として考える傾向があります。
お坊さんに渡すお布施や戒名料というのは、「お気持ちですから…」なんて言われますが、実際には相場、つまり前提が存在して、それを基準に成り立っています。
お坊さんは人間心理をよく理解しているなと感心してしまいます。
良くも悪くも。
いかがでしょうか。
これは価格に限った話ではないので、商品やサービスを説明するときに「他の方にもご理解いただいているのですが」「多くの方はこちらをお選びになります」といった前提を提示することで基準を与えてあげると良いかもしれません。