ホームページ上でAIが生成した人物画像・イラストを使用しない方がいい理由
- 2023.04.13
先日お会いした方にご質問いただいたので私なりの回答を書いておこうと思います。
AIで生成した画像やイラストの著作権は原則として認められていません。
それならホームページ上でも使って良いのでは、と思われるかも知れません。
しかし、ここで問題になるのは、生成された画像やイラストはどの作家の作品にも似ていないか、実在する人物に似ていないか、という点です。
いくらAIで生成した画像やイラストの著作権は原則として認められていなくとも、実在する人物にそっくりの画像や実在する作家にそっくりのイラストに対して、実在する人物や作家が訴えを起こしたらどうでしょうか。
私は法律に明るくありませんが、賠償問題に発展する事例もこれから増えてくると予想しています。
例えば、「キティちゃんが寝ているところ」といったプロンプトで画像を生成した場合、ここにはもちろん著作権が発生します。
「キティちゃん」のようにわかり易ければ気づくことができますが、これが実在の人物だったらどうでしょう。
AIで生成した人物画像にそっくりの人物は世界に何人もいることでしょう。
そのそっくりな人達が肖像権を主張したら、恐らくその肖像権は認められます。
そっくりであれば、ですけどね。
Adobe Fireflyのように著作権をクリアした画像生成AIもありますが、有名なStable DiffusionやMidjourneyなどほとんどのサービスは著作権・肖像権の問題をクリアしていません。
いかがでしょうか。
ホームページ上でAIが生成した画像・イラストを使用するのなら風景程度に留めておいたほうが安全だと思います。
※2023年4月13日現在の所感です。