身体の使い方で感情をコントロールしてみよう
- 2019.12.26
春になって咲き誇る満開の桜を見上げると、気分が晴れ晴れした経験があると思います。
桜の薄いピンクの花びらのかわいらしさや、冬が過ぎ春になって少し空気が温んできた気温等も影響していますが、桜の花を見上げると自然に顔が上を向き、胸が開き、「きれいだね」と言いながら口が開き、前歯が見えます。
つまり、上を見上げる身体の使い方によっても、気分が晴れやかになるのです。
これを「フィジオロジー」といいます。
フィジオロジーとは「生理学」と訳されますが、心理学でこれを応用すると、身体の使い方で感情をコントロールすることがで きます。
先述したように、意識的に笑顔をつくれば心が晴れやかに変わります。
何かにチャレンジしはじめるときに意識的に意志の強さを見せるようにすれば、自信が湧いてきたりします。
みなさんにも経験があると思いますが、ごろんと横になって星 空を見上げて宇宙の大きさを考えていたら悩みがちっぽけに思えたりします。
これも、星を見上げて、宇宙は大きいなぁ…と思いながら顔を上げて、大の字に寝そべって胸が開き、両手を広げていることによりフィジオロジーが機能しているからです。
逆に、嫌なことがあって気持ちが落ち込んだり、上司やお客様から怒られたり、恐怖を感じることを見たときには、下を向きがちになります。
下を向けば自ずと視線は下がります。
それにより、さらに落ち込み、気持ちが閉塞していきます。
そうした状態から回復するには、無理にでも上を向き、楽しいことをイメージするのです。
そして、目を大きく見開いて笑顔をつくってみましょう。
身体の動作により気分がコントロールできること、これは商談やプレゼンなど大きなプレッシャーを感じる場面で、気分転換や モチベーション強化などに使えます。
人間は気分次第でその場を良くも悪くも変えられるものだと開き直ることが、ストレスを回避する方法でもあります。
100年後には今働いている人は居なくなりますし、200年後にはあなたを直接覚えている人もいなくなるでしょう。
とりあえず開き直って上を向く、とても大事なことです。