ファフロツキーズ現象 - 魚が空から降ってくる
- 2020.03.19
今日は軽い内容です。
『海辺のカフカ』じゃないんだから、と思うなかれ、実際に空から魚は降るのです。
ファフロツキーズは、一定範囲に多数の物体が落下する現象のうち、雨・雪・黄砂・隕石のようなよく知られた原因によるものを除く「その場にあるはずのないもの」が空から降ってくる現象を指します。
魚の雨が降ったり、赤身肉の断片が降ったり、真っ赤な血の雨が降ったり。
文献に残されているだけでも1800年代から現在に至るまで、色々なものが空から降ってくる現象が記載されています。
最近のファフロツキーズ現象だけでも、1989年オーストラリアでサーディンという小魚が降ったり、2009年6月日本石川県七尾市で多数のオタマジャクシが降ったり、2018年6月中国山東省青島市でタコ・ヒトデ・アワビ・エビなどの魚介類が降りました。
原因として竜巻で巻き上げられたモノが落下している説や鳥が咥えた獲物を上空で取り零している説、飛行機からの落下説、何者かが人為的に落下物を散布しているという悪戯説、その場にあるはずのないものがあることから空から降ってきたと錯覚している説、などが考えられていますが、ファフロツキーズ現象全体を説明するものではなく、それぞれの現象に対して異なる原因があると考えられています。
原因は今一つ分かっていないものの、世界のファフロツキーズ現象をまとめた『The Book of the Damned』という本が1919年に発売されるくらいメジャーな現象のようです。
この本によると、最も多くの場所で空から降ってきた意外なモノは「カエル」だそうです。
世の中なんでもアリですね!