世界一イライラする曲
- 2022.09.23
ピアノ曲の楽譜に「歯が痛いナイチンゲール(サヨナキドリ)のように弾け」とか
「『僕にはタバコがない。幸い僕はタバコを吸わない』のように弾け」と書き込むなど、変人として知られたフランスの作曲家、エリック・サティ。
彼の曲に、たぶん、世界一イライラする曲があります。
曲のタイトルは「ヴェクサシオン」。サティの死後に弟子が見つけて公表した3曲のうちの1曲で、タイトルの意味は、そのものズバリ 「いやがらせ」。
これ、1分程度の同じ旋律をなんと840回繰り返すという、戦慄の作品。
演奏するほうも、聴くほうも、「もう勘弁して」という1曲なのです。
こんな曲、誰も演奏しないと思いきや、これまでに何度かチャレンジ精神旺盛なピアニストたちが演奏会で披露しています。
日本のかつてのバラエティ番組 「トリビアの泉」で、3人のピアニストが交代でこの曲を演奏してみたところ、演奏時間は1時間18分におよんだということです。
「ヴェクサシオン」の動画を貼っておきますので、どのような感じか、ぜひご試聴を。