「OK」 は何の略語か
- 2022.11.01
私たちのまわりには略語があふれていますが、略さずに言えばどうなるのか、知らないものも多いはず。
たとえば、世界の多くの国で使われている略語「OK」。
これがそもそも何の略なのか、ご存じでしょうか。
実は、さまざまな説が入り乱れているのですが、その中でも面白いのが「大統領の勘違い」というものです。
第7代アメリカ大統領アンドリュー・ジャクソンの教養のなさは有名でした。
彼はall correct (正しい)のつづりをoll korrect と思い込んでいて、承認という意味でいつも、書類にOKと書いたそうです。
周りの人々は、「大統領はよしというときにOKと書くけど、ありゃいったい何なんだ」なんて言っているうち、しだいにOKが広まっていったというのです。
しかしながら、この説はうわさの域を脱しません。
ジャクソン大統領がサインした公文書には、OKと書かれたものは一枚もないといわれているからです。
言語学者が支持しているのは、アメリカ先住民のチョクトー族の言葉、 okeh (それでよし)からきたという説です。
また、別の族長 Old Keokuk が協定書にサインした名前の頭文字という説もありますが、 これも証拠がありません。
さらにマユツバなのが、第8代大統領マーチン・ヴァン・ビュレンにまつわるもので、彼の再選をはかる政治団体OKクラブが語源になっているという説です。
OKクラブがどうして「承知した」という意味になったのか理解しがたいので、この説もあまり信用できるものではないようです。
つまり、「OK」がなぜ「OK」という意味で使われ始めたのか、諸説あり過ぎて、よく分かっていないのです。