ざっくり神道の考えと種類
- 2023.02.15
神道とは、日本固有の宗教で、日本の文化に非常に深く根ざしています。
神道は、紀元300年から600年のあいだに成立したと考えられています。
神道で最も重要な神が、太陽神である女神アマテラスで、その子孫が日本を統一したとされています。
言い伝えによると、アマテラスの父母であるイザナギとイザナミが、 日本の島々を生んだということです。
すべての人間は、イザナギとイザナミの子孫だと信じられていますが、天皇だけはアマテラスの子孫だと言われています。
天皇はアマテラスを通じて統治の権力と権限を受け取ったと信じられていました。
神道では、 アマテラスのほかにも数多くの神が信じられており、そうした神々は自然の中に宿っていると言われています。
そのため、 自然と自然保護は神道にとって非常に重要な意味を持ちます。
また、家族を敬い、穢れを清めるさまざまな儀式を行うことも、神道にとっては欠かせない要素です。
日本には、大きく分けて四種類の神道が存在しました。
ひとつ目は神社神道で、 これは現在、最もよく見られる形の神道です。
神社神道では、神社に集まって祭祀を行います。
教派神道は、集会所に集まって礼拝を行う13の教派を指す言葉です。
こうしたさまざまな教派は、19世紀に富士山などの山岳信仰や儒教など他の宗教・信仰を取り入れながら成立しました。
民俗神道は、占いや祈祷療法など多くの民間信仰を取り入れた信仰です。
他の神道と違ってほとんど組織化されていません。
国家神道は、第二次世界大戦 (1939~1945年) まで存在した日本の公的な国家宗教で、 現在はもはや存在しません。
国家神道は、近代天皇制の下で天皇への絶対的な忠誠を求め、儒教や仏教の影響を排除しようとしたものです。