「ゴタゴタした話」を最初にしたのは
- 2023.04.07
やっかいごとや、こんがらがったことを「ゴタゴタ」なんていいますよね。この「ゴタゴタ」という言葉、実は人名に由来しています。
言葉のもとになったのは、鎌倉時代に宋から北鎌倉に招かれた臨済宗の僧、兀庵普寧(ごつたんふねい)なる人物。
それなりの高僧だったのですが、何しろ建長寺で行なわれた歓迎式典のときに、ご本尊に礼拝をせず、「自分よりも位が低い菩薩のほうが私の前に出てきて挨拶をするのが筋である」とのたまって、最初から問題を起こします。
その後も事あるごとに、口やかましく、ヘ理屈ばかり言うので、周りからは「また、ごったんが何か言ってるよ」と総スカンを食っていました。
そのうえ、説教がやたらに長くて、「簡単なことをワザとわかりにくく言っているのか?」というくらい複雑。
小学校の全校朝礼だったら児童が全員保健室に運ばれるくらいの話しぶりだったのだそうです。
それで、込み入っていてわかりにくいという意味で「話がごったんごったんしている」なんて言い始めて、それが「ゴタゴタする」という言葉になったといわれています。