同じ30度でも風呂は冷たく、気温は暑く感じるわけ
- 2023.05.15
風呂の適温は40~42度前後と言います。
冬、38度の風呂はぬる過ぎますし、夏の42度の風呂は熱過ぎてたまらないといったように、気温によっても適温は変わります。
ところで、同じ30度でも、風呂は冷たく、気温は暑く感じるのはなぜでしょう。
これには皮膚表面の温度が関係してきます。
水は熱を伝える率が大きいため、体温を次々と奪っていきます。
その結果、30度の水に入ると、皮膚温度も30度近くに下がってしまいます。
しかし、空気の場合は熱伝導が小さいので体温を奪う速度が遅いため、皮膚温度は36度前後を保ち続けるのです。
暑いとか冷たいといった感覚は、外部温度でなく皮膚温度で決まるため、同じ30度でも、皮膚温度の高い空気中のほうが暑く感じられるのです。