梅雨が起こる仕組み
- 2023.06.17
日本に夏を運んでくる南海の温かい空気と、冬のなごりの冷たい空気が伯仲して起こる現象。 ひと言で言えばこれが梅雨です。
天気図などで「前線」を見ると、なんとなく "梅雨"が起きていることがわかりますが、仕組みをいざ説明しようとすると、なかなかできません。
5月下旬ともなると、日本の南海沖には小笠原高気圧から温かくて湿気を含んだ気流が、オホーツク海高気圧からは冷たい気流がやってきます。
2つの気流の勢力はほは同じ。
押し合いせめぎ合うために、はっきりとした境界線ができます。
これが梅雨前線で、東西に伸びた形のまま日本列島を北上していきます。
梅雨前線上には、1000キロぐらいの間隔で小さな低気圧が現われて東へと進み、この低気圧が通るとき、前線の北側の約300キロ以内に雨が降るのです。
なお、天気図の梅雨前線は、北側に黒い半円、南側に黒い三角のついている「停滞前線」で表わされています。