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メアリーの部屋とは

2023.08.24

メアリーの部屋とは

メアリーの部屋とは、1982年に哲学者フランク・ジャクソンによって提案された思考実験です。
この思考実験は、物理主義(心的なものも含めて宇宙は全て物理的なものであるという立場)に対する反論として用いられます。

思考実験の内容は以下のようなものです。

・メアリーは白黒の部屋で生まれ育った女性で、この部屋から一歩も外に出たことがない。
・メアリーは白黒の本やテレビを通して色に関するあらゆる物理的事実を学んでおり、視覚の神経生理学について世界一の専門家になっている。
・しかし、メアリーは白黒以外の色を一度も見たことがない。
・ある日、メアリーは白黒の部屋から解放されて、初めて色を見ることができる。
・このとき、メアリーは何か新しいことを学ぶだろうか?

ジャクソンは、メアリーは色を見ることで新しいことを学ぶだろうと主張します。
それは、色を見るという経験が持つ主観的な質感や感覚、すなわちクオリア(qualia)と呼ばれるものです。
ジャクソンは、クオリアは物理的事実では説明できない非物理的な事実であり、したがって物理主義は誤っていると結論づけます。


この思考実験に対しては様々な反論や批判があります。例えば、

メアリーは新しいことを学ばないと主張する者

メアリーが色に関する全ての物理的事実を知っていたとすれば、彼女は色を見る前からクオリアを想像したり記述したりできたはずだという者。


メアリーは新しいことを学ぶが物理主義は正しいと主張する者

メアリーが新しいことを学ぶのは、彼女が自分自身に関する新しい知識や能力を得るからであり、それらは物理的事実から導かれるものだという者。


メアリーの部屋は不可能なシナリオであると主張する者

メアリーが色に関する全ての物理的事実を知っているという前提自体が矛盾しており、現実に起こり得ないことだという者。


ジャクソンの思考実験である「メアリーの部屋」は、物理主義に対する挑戦として注目を浴びる興味深い議論の一つです。

この実験は、我々の知識と経験の性質を考える上で深い哲学的洞察を提供しています。

一方で、この思考実験に対する反論や批判も多く存在します。

メアリーが色を見ることで新しいことを学ぶのかどうか、そしてそれが物理主義の妥当性にどのような影響を及ぼすのかは、未だに議論の余地があると言えるでしょう。

異なる観点からの議論が交わされることによって、我々の意識や知識に関する複雑な問題が浮かび上がってきます。

「メアリーの部屋」の思考実験は、物理主義や意識に関する哲学的な議論を探求するための有力な手段の一つであり、今後も継続的な研究と議論が進むことでしょう。

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