人殺しの緑｜ブログ｜千葉県のホームページ制作 ARECORD エーレコードプライバシーポリシーサイトマップ

パリス・グリーンと呼ばれる鮮やかな緑色の顔料として、また殺虫剤として広く使用されていた緑色の銅アセチレンの一形態があります。

古くは19世紀ヴィクトリア朝に、パリス・グリーンを使用した美しい緑色のドレスが多くの女性の命を奪った過去があります。

パリス・グリーンの用途としては下記のようなものがあります。

顔料として

19世紀と20世紀初頭には、パリス・グリーンは人気のある顔料として使用されていました。
壁紙、テキスタイル、絵画など、さまざまなアイテムに使用されていました。

殺虫剤として

パリス・グリーンは、コロラドジャガイモノミや他の害虫を駆除するための殺虫剤としても使用されました。
その効果的な殺虫作用のため、多くの農家がそれを利用していました。


ただし、パリス・グリーンにはアーセンを含んでおり、これは有毒です。

特に、アーセンは長期的な曝露で健康被害を及ぼす可能性があります。

このため、壁紙や家の装飾品に使用された時、湿気やカビと反応してアーセンガスが発生することがあり、これが原因で多くの健康問題や死亡事例が報告されています。

その有毒性のため、現在ではこの顔料や殺虫剤の使用は大幅に減少しています。現代の家屋や製品にはほとんど見られなくなりました。

前の投稿

一覧

次の投稿