アメンボも地面を歩く
- 2023.10.18
川から雨水の溜まったところを伝ってやってきたのでしょうか。
そうではありません。
アメンボは水面を動いている姿しか見かけることがないので、水上だけで生活していると思われているようですが、実際は、水上生活をするのは食事と交尾のときだけで、あとは水辺に生えているアシに止まったり岩陰にいたりするのです。
つまり、陸上生活をしています。
夜ももちろん陸上にいます。
陸上にいるということは、歩くことができるということです。
あるいは、種類によっては飛ぶこともできます。
だから、道路に突然できた水溜まりにも、アメンボがいるわけです。
アメンボが水の上で食事をするのは、落ちてくる昆虫を狙っているから。
わずかな振動でも水の上ならわかるのでさっと駆けつけ、針のような口を突き刺して体液を吸い取ります。
交尾も水上で行ない、水中の植物などに卵を産みつけます。