楽しい会話をすると好意的な印象にうつる
- 2019.11.19
身なりが良い人は人格が良さそうに見えたりします。
人格と身なりは別物ですが、人はそれらを結び付けて判断をしがちです。
また、CMでは広告タレントと商品が無意識に結びついてイメージさせる手法が取られています。
たとえば、栄養ドリンクとイメージキャラクターである若手俳優2名が山河を駆け巡るシーンをテレビで見たとします。
その後、仕事中に「ここぞというときの栄養補給にはあのドリンクを」と無意識のうちにエネルギッシュな俳優のイメージとともにその栄養ドリンクが想起されます。
ポジティブな想起とは逆に、不祥事を起こした会社の製品は品質が悪く思えるといったネガティブな反応もあります。
以上の例のように、異なる物事でありながら、無意識に片方のイメージをもう片方につなぎ合わせる現象を「連合の原理」といいます。
「連合の原理」は、普段発している言葉とその言葉を発している人にも当てはまります。
たとえば、「困った」「まいった」「だめだ」などを口ぐせにしている人がいたとします。
こうした人と会話が度重なると、その人に対して「いつも困っている人」という印象が結びつきます。
その人は単に口癖で「困った」と言っているだけかもしれませんが、連合の原理が働き、印象としてはその人は良いイメージと は結びつかなくなります。
そうなると、こちらまで仕事運が下がりそうに思えてしまうので、自然とその人は周囲から疎遠になっていくかもしれません。
これは通常の人間関係だけではなく、ブログやSNSでもネガティブなことが多いと閲覧者も自ずと離れていくものです。
通常、人は「楽しい情報」をもたらしてくれる人を好きになります。
だから、会話やSNSなども「今日はいい話があります!」「ホントに面白いことがあります!」といった話題をもってくる人に好意的な印象をもつようになります。
普段のコミュニケーションでは、「天気が良くて気持ちがいいですね」「雪が降って寒いですが、空気が澄んでいるので気持ち のいい朝です」「お会いできることを楽しみにしています」「きっと、楽しい企画になります」といった言葉づかいを意識して、ポジティブな印象を残すようにします。
連合の原理は、2つの対象が互いに結びついて捉えられるという錯覚なので、仮にあなたがネガティブなイメージとして捉えられると、あなたの所属する組織まで悪い印象をもたれてしまうこともあります。