古代ギリシアの奴隷だったイソップ
- 2022.08.01
『北風と太陽』『ウサギとカメ』『アリとキリギリス』などの話が有名な『イソップ童話』。
その作者のイソップ(アイソーポス)は、伝説の人物とされることもありますが、一説にはアフリカ出身で、古代ギリシアのある市民の奴隷だったといわれています。
ヘロドトスの『歴史』に、歴史上の人物として名前が出てくるのが、イソップに関する最初の記述だそうです。
何せ紀元前600〜500年頃の人物だと考えられているため、彼に関する確かな情報は少ないです。
元奴隷の童話作家を歴史に残そうという動きが少なかったのかも知れません。
ヘロドトスも紀元前400年代の人物なのでイソップに関しての情報の信憑性が高いとは言えないかも知れません。
童話集が最初にまとめられたのは、彼の死後、約200年も経ったあとのことで、その200年の間に本人以外の創作話や民話が数多くまぎれ込んだと言われています。
どんな人物だったのかよく分かっていないにも関わらず、2500年以上前の彼の童話は今尚語り継がれています。
今現在、巷で語られている小話も後世まで語り継がれるかも知れません。
どんな異色なものも一旦受け入れる、という姿勢を持ちたいものです。