タコはとても頭のいい生き物
- 2022.08.20
タコは日本人になじみの深い動物なのですが、意外に詳しい生態は知られていないと思います。
分類上、タコは貝やナメクジなどと同じ軟体動物に属します。
ナメクジと同じ仲間だといわれると、下等な動物のような気がしますが、タコの所属する頭足類というのは、軟体動物の中では超エリート集団なのです。
見かけによらず知能は高く、寿命はわずか1年〜1年半ですが、もし20年、30年と生きられたら、相当な知恵者になるはずだといわれています。
そんな知性派のタコは、狭い水槽に閉じ込めたりすると、ストレスがたまって病気になったり、精神錯乱を起こして自分の足を食べたりすることもあります。
知能が高いだけあって、タコの目は脊椎動物に近い構造をしています。
ある研究者がタコの図形識別能力を調べたところ、図形の形状だけでなく、大小、向き、明暗まで識別し、ネズミやハトよりも優れた学習能力(記憶力)を持っていることがわかりました。
また、八本の腕(足)に並ぶ吸盤は、味覚の受容器でもあり、甘み、辛み、苦みを識別する能力は人間のおよそ100倍というのですから、まったく恐れ入ります。
水槽の中で飼われているタコは、自分が水槽という小さなケースの中に閉じ込められていることを認識しているといいます。
それだけ頭がいいということです。
美味しいから食べますけどね。
たこ焼き、唐揚げ、タコ飯、刺身にしてもいいし、酢の物もいい。
ありがたくいただきましょう。