ミツバチの巣の穴はなぜ六角形か
- 2023.02.03
常識的に考えると、丸い穴(巣)がいちばんつくりやすいように思えます。
実際、ヘビの巣穴も、カエルの冬眠用の穴も、アリの巣も、たいていの動物の巣穴は丸い穴です。
それなのに、なぜミツバチの巣の一つひとつが六角形かというと、この形が狭い空間でびっしりつくるには、いちばん合理的だからです。
丸い穴だと穴と穴の間に隙間ができますが、六角形だと密着して無駄がありません。六角形はミツバチだけではなく、アシナガバチ、スズメバチもそうですから、チャンスがあったら観察してみるといいでしょう。
ただ、スズメバチに刺されると七転八倒の苦しみ、下手をするとショック死することもありますから、下手に近づくのは危険です。
ただ不思議なのは、女王バチがいない状態でミツバチに巣をつくらせると、丸い巣穴になってしまうのです。
おそらく、女王バチが六角形のための情報を何か出しているのかも知れません。