奇跡の1万年
- 2023.02.19
「人類はその有史以来、世界のどこかで戦争が無かった瞬間はない」という話を聞いたことがあります。
それほどまでに戦争を繰り返している人類において、日本の縄文時代は、なんと、1万年以上も、人同士が争った形跡が無いのだそうです。
遺跡は数千か所も発見されているのに、海外の遺跡では普通に発見される「武器や戦って死んだ人の痕跡」がまったく発見されていません。
そして、植物採取や狩猟のための道具は見つかるのですが、刀剣や槍など、武器と呼べるものは出土していないのです。
どうも、日本の縄文人は戦争を、というより、争って殺し合うということをしなかったようなのですね。
これって、世界に類を見ないことなのだとか。
まさに、奇跡の1万年。
日本史の教科書に出てくる最初の大事件は「大化の改新」でした。
そして、応仁の乱以降は、言いも言ったり、その名も「戦国時代」に突入。
江戸時代に少しお休みがあっただけで、明治以降もまた戦いに明け暮れて、第二次大戦で敗戦するまで、ずっと戦っていたのだと気づかされますね。