ざっくりゾロアスター教の解説
- 2023.02.24
ゾロアスター数は、紀元前18世紀から前15世紀のあいだに成立した、世界最古の一神教です。
開祖のゾロアスター(ザラスシュトラとも呼ばれます)は、現在のイランであるペルシアで活躍した裕福な人物でした。
ゾロアスターは、地元で信仰される多神教の祭祀でしたが、30歳のとき啓示を受けました。
彼の元に天使が訪れ、この世に存在する神は唯一アフラ・マズダーのみであり、この神が善と悪とを作ったと告げました (ゾロアスター教はマズダー教とも呼ばれるが、それはこの神の名に由来します)。
アフラ・マズダーは大きさが人間の九倍あるといいます。
神は完璧な世界を作ろうとしており、天使と人間に助けを求めました。
また、 自然世界空気・水・土地を清浄に保つことを重視していました。
啓示を受けてからゾロアスターは、アフラ・マズダーの教えを広め始めました。
ゾロアスターは、「ガーサー」と呼ばれる五つの歌と詩を作り、 これは現在、 ゾロアスター教の聖典の中核であると考えられています。
聖典は 『アヴェスター』 といい、五つのガーサーと、ゾロアスターの弟子たちが書いたハプタンハーイティなどから成るものです。
ゾロアスター教は、今では世界宗教になっていますが、ゾロアスターが啓示を受けて最初の10年は、誰も彼の教えに従いませんでした。
信仰活動は、いつの時代も少数の信者しか引きつけてきませんでした。
このためゾロアスター教は、 他の信仰に対する寛容を常に重んじ、 異なる宗教を理解することを重視しています。
最初の一神教であるのに加え、 ゾロアスター教は天国と地獄と最後の審判を信じた最初の宗教でもあり、 最後の審判では、アフラ・マズダーが人間ひとりひとりの運命を決定するとされました。