「空飛ぶカエル」 がホントにいた?
- 2023.03.17
1800年代後半、アルフレッド・ウォレスは、ボルネオ島(カリマンタン)で不思議なカエルを見つけました。
手足の指に吸盤があるアオガエルの仲間で、常に木の上で生活しているにもかかわらず、水カキが非常に発達していたのです。
でも、卵を産むときさえ水に入らないのだから、水カキなんて必要ないはずです。
そこでウォレスは、この水カキは空中で何かの役目をするはずだと考えました。
そして約30年後の1964年、アメリカのデービス博士が同地を調査したときにはじめて、この水カキの秘密が明らかになったのです。
博士は、高い木の上からこのカエルが、手足の水カキをいっぱいに広げ、まるでパラシュートのようにしてゆっくり降りるのを確かめました。
トビガエルというこのカエル、鳥のように空を飛ぶわけではありませんが、普通のカエルだったらケガをするような高い所からでも、平気で飛び降りることができるのです。