夕日が大きく見える理由
- 2023.10.10
しかし、朝日も天頂にいる太陽もすべて大きさは同じなのです。
こんな実験をしてみると、それがよくわかります。
黒く感光したフィルムを片目に当てて、もう一方の手で五円玉を指先でつまむように持ちながら、腕をピーンといっぱいに伸ばして太陽を見てください。
どの時間の太陽も五円玉の穴にすっぽり入ってしまいます。
では、なぜ違う大きさに見えるのでしょう。
それは、われわれが空を見るときに、天頂は低く、水平方向は遠いと錯覚するためです。
「天頂の太陽よりも、はるかに遠くにあると思われる夕日が同じ大きさに見えるということは、実際の夕日はずっと大きくなくてはならない」と心の中でイメージすることで、夕日は大きく感じられるのです。
これは東京大学名誉教授の堀源一郎博士の説です。